宝塚南口駅 柳沢形成外科 | 一般形成外科 | まぶた

電話番号:0797-72-2202

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まぶた

当院で行うまぶたの治療

眼瞼下垂症

眼瞼下垂症とは、眼瞼(がんけん)、すなわちまぶたが垂れ下がってしまい、目が開きにくい状態となってしまう疾患です。

  • 正常なまぶた
  • 眼瞼下垂

眼瞼下垂症が疑われる症状

  • まぶたが下がってきた
  • まぶたが重くて開けにくい
  • 目を開けようとすると、眉が上に上がり額にしわが寄る
  • 目が「眠たそう」とよく言われる
  • 元々の二重が狭くなった、あるいは広がった。
視界が妨げられて、ものが見えにくい / 目が重い / まぶたを上げようとして額の筋肉を使うため、額のシワが深まる /「肩こり」や「頭痛」などの不調を感じる

主な原因

加齢によるまぶたを挙げる筋肉のゆるみや筋力の低下、まぶたの皮膚のたるみ、あるいは生まれつき(先天性)まぶたが開きにくいこと、などに加えてコンタクトレンズの長期装着、アレルギー等で頻繁に目をこすってしまうことなどが主な原因です。

自分でできる眼瞼下垂症のチェック方法

  1. 【1】正面を向いて目を閉じます
  2. 【2】目を閉じた状態で、両方の眉を押さえる
  3. 【3】指で押さえたまま、目を開ける

その時の目の開き具合が本来の目の状態です。目を開けるときに、

  • ・開けにくい
  • ・額に力が入る
  • ・眉が上がる感じがする

などがある場合は、眼瞼下垂症の可能性があります。

眼瞼下垂症の治療方法

日帰り手術での治療が可能です(保険適用)
原因にあわせた方法で手術を行います。まぶたを切開する術式のほか、眉毛の下を切開する術式などもあり、状態により組み合わせて行う場合もあります。
いずれも、局所麻酔を使った日帰り手術で、健康保険の対象です。
術後は内出血や腫れが生じますが、1週間程度でおおむね解消します。痛みは少なく、手術の次の日から洗顔・洗髪も可能です。3~6ヵ月程度で傷あとはほとんど目立たなくなります。眼瞼下垂症の症状は徐々に進行し、視機能に影響を及ぼしてくるようになりますので、気になる場合はお早めにご相談ください。

  1. ➊ 眼瞼挙筋前転法

    加齢性あるいは先天性に、まぶたを挙げる機能が低下してしまった場合に一般的に用いられる方法です。まぶたを挙げる眼瞼挙筋と瞼を支えている瞼板の間に緩みが生じて力が伝わりにくくなった結果、まぶたが開きにくくなっていますので、この手術では、弛んでしまった瞼板と眼瞼挙筋のつなぎ目を操作し、再度緊張を強めることでまぶたを挙げる力を改善します。

  2. ➋ 瞼縁での余剰皮膚切除術

    まぶたを挙げる機能は低下しておらず、まぶたや額の皮膚のたるみや緩みによって見かけ上、まぶたが下垂している場合に用いられる方法です。主な目的は余った皮膚(余剰皮膚)を切り取ることですが、切り取る部位によってこの瞼縁(二重を作成するライン)で切り取る方法と、眉毛の下で切り取る方法(③)の2通りがあります。
    瞼縁で余剰皮膚を切り取ることの長所としては、手術の際に二重を作成することができるため、もともと一重の方や二重が崩れた方などで目元の印象をすっきりとさせやすいことや、傷あとが二重の奥に隠れるため比較的早期に目立ちにくくなることなどがあります。

  3. ➌ 眉毛下での余剰皮膚切除術(眉毛下皮膚切除術)

    ②と同様、まぶたを挙げる機能は低下しておらず、まぶたや額の皮膚のたるみや緩みによって見かけ上、まぶたが下垂している場合に用いられる方法です。眉毛の下で余剰皮膚を切り取ることの長所としては、術後の内出血や腫れが生じにくい(比較的軽い)ことや、あえて目元の印象を大きく変えないことがあります。

当院の眼瞼下垂症手術の方針

  • 当院では、健康保険による眼瞼下垂症手術を中心に行っているため、単に瞼の形態を好みのものにしたいといった美容目的の手術は原則行っておりません。
  • 両側の治療が必要な場合は、1回の手術で両側同時に治療してますので治療期間、治療機会を最小限とすることができます。
  • 診療や治療は形成外科専門医が担当いたします。眼瞼下垂症の原因や病態に応じて、適切な治療方針をご提案させていただきます。

眼瞼下垂症手術の費用について

1割負担 2割負担 3割負担
片目 約10,000円 約20,000円 約28,000円
両目 約16,000円 約32,000円 約50,000円

眼瞼内反症

加齢に伴いまぶたを支える組織の緩みが生じた結果、まぶたが内に向いたり外に向いたりする疾患であり、多くは下まぶたに生じます。

内反した場合、まつ毛による繰り返す刺激により眼球にきずが生じたり、痛みをきたします。部分的な症状であればまつ毛の定期的な抜去により対処することもありますが、症状の範囲が広い場合や、症状が強い場合などでは手術を考慮します。

原因
まぶた、あるいは睫毛(まつげ)自体が内向くことで、まつげが眼の表面を 刺激して異物感や痛み、眼の炎症などをきたします。
  1. ➊ 先天性の場合
  2. ➋ 加齢による後天性の場合
があり、上まぶたにも下まぶたにも生じることがあります。
治療
  1. ➊ 先天性眼瞼内反症の場合、通常Hotz変法を行っています。まつげのすぐ下のところで、皮膚を適量切り取り、まつげ側の皮膚を外向きに引っ張っるように切開部を縫合します。また、先天性内反症の患者様では一因として 内眼角部(目頭部分)での引きつれを生じていることが多く、治療効果を上げるために同時に内眼角形成術を行うことがあります。
  2. ➋ 加齢による眼瞼内反症の場合、下まぶたの内反症では横方向(水平方向)、 縦方向(垂直方向)のゆるみ、皮膚のたるみなどがおもな原因となります。それぞれ 横方向のゆるみがある場合は下眼瞼全層の部分切除術、縦方向のゆるみがある場合には下眼瞼を牽引する膜を短縮するJones変法という手術を、皮膚のたるみについては適量の皮膚切除を行っています。
一方、上まぶたの内反症は先天性、後天性ともに起こることがありますが、皮膚のたるみやまぶたの形態が主な原因となるため、眼瞼下垂症手術に準じた皮膚眼輪筋切除術や重瞼(ふたえ)作成術などを行います。

眼瞼外反症

外反が強い場合、閉瞼による眼球の保護が困難となり、やはり眼球のきずが生じることとなります。症状が強い場合や、点眼薬などによる対処が困難な場合、手術を考慮します。

原因
加齢によるまぶたのゆるみや、顔面神経麻痺やキズによるひきつれなどにより、下まぶたが外向くことで、うまく眼を閉じることが出来なくなり、眼の充血・炎症などを生じます。下まぶたはアッカンベーをした時の様にまぶたの内側(結膜)が露出した状態となります。
治療
外反を改善するためには、下まぶたの緊張をつくることが必要となり、ゆるんだ皮膚やその下の眼輪筋、瞼板などの組織を適量切除して引っ張った状態をつくり再度縫合するK-Z(Kuhnt-Szymanowiski)法を通常行っています。
重症例や、K-Z法で外反が再発した症例では、大腿筋膜という薄い膜や耳介を形づくる軟骨を採取し下まぶたに埋め込み固定することで、下まぶたをつり上げて外反を改善します(大腿筋膜移植術・耳介軟骨移植術)。

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