兵庫県宝塚市の下肢静脈瘤のレーザー治療なら、柳沢形成外科 |保険診療

電話番号:0797-72-2202

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下肢静脈瘤

下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤の図解

すねやふくらはぎの血管(静脈)がボコボコと瘤(コブ)のように浮き出てくる疾患のことです。足の静脈に備わっている弁が充分に閉じなくなることで血液が足の静脈に溜まるようになることが主な原因で、結果として血管が次第に拡張して浮き出てくるようになります。初期(軽度)のうちは、見た目の問題のみで健康への影響があるわけではありませんが、未治療の場合、通常徐々に症状は悪化することが多く、徐々に足のむくみやだるさなど様々な症状をきたすようになります。

下肢静脈瘤の症状

  • 足の静脈が瘤の様に浮き出る
  • 足のだるさや重たさ
  • 足のむくみ
  • 繰り返すこむら返り(足がつる)
  • 皮膚のかゆみや湿疹
  • 皮膚の色素沈着

下肢静脈瘤になりやすい人

  • 長時間の立ち仕事に従事されている方
  • 女性の場合、妊娠・出産をきっかけに発生することもあります

下肢静脈瘤のタイプ

下肢静脈瘤は大きく分けて2つのタイプに分類されます。ひとつは、足の表面の比較的太い静脈(伏在静脈)で起こる『伏在型静脈瘤』や伏在静脈より枝分かれした静脈で起こる『側枝静脈瘤』で、もうひとつはより細い血管に起こる軽症の静脈瘤(『網目状静脈瘤』、『クモの巣状静脈瘤』)です。

伏在型静脈瘤・側枝静脈瘤

『伏在型静脈瘤』『側枝静脈瘤』は、太ももの内側や、ふくらはぎの内側や裏側にかけてみられ、病状が進行すると足のだるさや重たさ、疲れやすさなどの自覚症状が現れます。病状の進行を止めたり、症状を改善するためには、伏在静脈への血管内レーザー治療や手術が必要となります。また、瘤が部分的に残る場合などには、見た目の改善の目的に硬化療法や瘤の切除術などを考慮することがあります。

網目状静脈瘤・クモの巣状静脈瘤

『網目状静脈瘤』、『クモの巣状静脈瘤』は、太ももや膝周辺、ふくらはぎなどで皮膚表面の細い血管に生じます。赤紫あるいは青色調の細い静脈が網目、あるいは蜘蛛の巣のように目立つようになるもので、中高年の女性の方に多く、自覚症状はほとんどありません。見た目が気になる場合は、皮膚レーザー治療や硬化療法などを考慮します。

下肢静脈瘤の検査について

下肢静脈瘤が疑われる場合、問診・視診・触診のほか、超音波(エコー)検査を行います。足の皮膚にジェル状のものを塗り、塗った場所にプローブ(探触子)を当て、どこの静脈にどの程度の逆流があり、どの程度静脈が拡張しているのかや、瘤の状態などを調べることで、治療の方針等を決定します。検査は後日、超音波検査の予約枠にて、患者様が立った状態で30分程度かけて行い、痛み等はまったくありません。

当院での下肢静脈瘤治療について

当院では、下肢静脈瘤の病状に合わせて、弾性ストッキング着用、硬化療法、皮膚レーザー治療、静脈瘤切除術、血管内レーザー治療などから適した治療を選択、ご提案させていただきます。治療では、よりよい結果を得るためにいくつかを組み合わせて行っていくこともあります。

とくに近年では、伏在静脈の逆流を伴った下肢静脈瘤については血管内レーザー治療が広く行われており、当院でも実施しております。治療の方法は、静脈の中に細い光ファイパーを挿入し、血管内でレーザーを照射することで発生した熱によって静脈を塞ぐ方法です。 従来行われていたストリッピング手術と比べますと、入院が要らず、術後の制限が少ないこと、傷あとがほとんど目立ず痛みが少ないことなどから、患者様に優しい治療法です。

※血管内レーザー治療にも保険が適用されます。

血管内レーザー治療とは

最初に点滴などに使う針を皮膚より穿刺し、静脈に達します。カテーテルを血管内に挿入して、さらにレーザーファイバーを挿入します。血管内でレーザーを照射することで逆流を起こしている血管を収縮、閉塞させます。治療時間は全体で30~60分ほどになります。原因血管は閉塞するため、血液は他の静脈をたどって心臓へ戻るようになります。体への負担が少なく患者様に優しい治療で、必要最小限の傷で静脈瘤の治療を行うことができます。

手術当日の流れ

  1. 1. 窓口受付後、お手洗いを済ませ、看護師がお呼びするまで待合室でお待ちください。更衣室にご案内し、手術着に着替えていただきます(上半身はガウンで、下半身は紙パンツの状態となります)。
  2. 2. 診察室(あるいは手術室)にて、治療当日の超音波検査を行い、手術に必要な情報を確認します。
  3. 3. 手術室入室後、担当医が手術する部位にペンで印を入れます。
  4. 4. 手術部位を広めに消毒します。大伏在静脈の手術の方は仰向けで、小伏在静脈の手術の 方はうつぶせ寝の体勢になっていただきます。 
  5. 5.手術を開始します。手術中はレーザーから眼を保護するためにアイマスクを装着します。麻酔は局所麻酔で行います。

手術直後の流れ

  1. 1. 手術終了後、主治医から手術についての説明があります。手術終了後は飲食可能です。
  2. 2. ふらつき、痛み、吐き気等が無いようでしたら、歩いてお帰りいただけます。

自宅に帰ってからの注意点

  • 帰宅後に痛みが出たときは、我慢せずに処方された鎮痛剤を内服してください。
  • 治療した足には100~250㏄程度の麻酔液が入っています。包帯の下に吸収パッドを 当てていますが、包帯上までしみ出る場合があります。心配な方は就寝時にバスタオルを1枚敷いてお休みください。
  • 包帯がズレてしまった場合は、膝から足の付け根に(下から上へ)巻き直してください。
  • 湯たんぽや電気毛布を手術部位に直接あてないでください(麻酔によって、足の感覚が鈍くなっているため、やけどをする恐れがあります)。

レーザー治療のメリット

  • 日帰り手術が可能
  • 手術部位の傷跡がほとんど目立ちません。
  • 出血や術後の痛みが少ない治療法です。
  • ※レーザ一治療には治療適応のために定められた条件があります。
     すべての症例が対象ではありません。
  • ※一時的に痛み、つっぱり感、皮下出血などが起こることがあります。

レーザー治療についてよくある質問

Q 誰でもレーザー治療できますか?
A 下肢静脈の弁がうまく働かないことで静脈血が逆流して症状が出ている方がおもな対象です。ただし、医師の判断により、レーザー治療が適応とならないこともあります。
Q安全ですか?
A 『下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術』の実施基準を満たした医師・施設のみが治療を行うことができますので、ご安心ください。
Q 治療時間はどのくらい?
A 片足30分-60分程度です。通常、術直後から歩行可能で両足の同時手術も可能です。
Q 静脈を塞いでも大丈夫?
A 他の静脈が心臓に血液を運んでくれるので大丈夫です。

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