小児科形成外科 | 柳沢形成外科 | 宝塚南口駅

あざは、何らかの原因で皮膚の中のメラニン色素や毛細血管などが増えることにより生じ、青いもの、茶色いもの、黒いもの、赤いものなど、その色調は様々です。生まれつきの場合もあれば、生まれてから出てくる場合もあります。

蒙古斑のように成長とともに自然に消えていくあざがある一方で、治療しないと消えないあざもありますし、思春期以降に色が濃くなるものや治療効果が得にくいあざもあります。 当院では、適切な診断を行った上で、異所性蒙古斑や太田母斑、イチゴ状血管腫、毛細血管奇形（以前の単純性血管腫）などに対して保険診療によるレーザー治療を行っています。

茶あざ・青あざ 異所性蒙古斑、太田母斑

治療

Ｑスイッチアレキサンドライトレーザー（米国キャンデラ社製ALEXⅡ）はシミやアザを治療するための医療用レーザーです。レーザーが照射される時間は極めて短いので正常な皮膚へのダメージが少なく安全性の高い治療です。メラニン色素への吸収率が高く、照射すると光エネルギーは熱エネルギーに変換され、ターゲットとなる皮膚のメラニン色素を選択的、効果的に破壊します。照射の際は、一発ごとに一瞬チクッと輪ゴムではじかれたような表面的な痛みがあります。

治療後、照射部位は一時的に色が濃くなったように茶褐色のかさぶたになりますが、1～2週間後には自然にはがれ落ち、色調は薄くなります。3カ月の間隔で治療の効果判定を行い、必要に応じて追加照射を考慮します。

赤あざ イチゴ(苺)状血管腫、毛細血管奇形(以前の単純性血管腫)

治療

V beam(米国キャンデラ社製)は、主に血液成分のヘモグロビンに吸収されるため、イチゴ状血管腫や毛細血管奇形といった赤あざや、成人の毛細血管拡張症などの皮膚血管病変に対する保険診療に広く用いられる、安全性・有効性の高い色素レーザーです。

ダイナミッククーリングデバイス（DCD）という皮膚冷却装置がついているため、周囲の皮膚へのダメージを抑えつつ強いパワーでのレーザー照射が可能です。それぞれの疾患に合わせてパルス幅の調整を行えることで、合併症を抑えつつ効果的な治療が可能です。照射により一時的に内出血が生じることがありますが、大体1～2週間ほどで薄くなります。また、一時的に腫れることがありますが、数日で落ち着きます。